長年のマクドナルドファンが「高くなった」と感じる背景には、過去のポテナゲ大値上げ推移が存在します。2018年3月に夜マックが全国展開された当初、ポテナゲ大は税込500円というワンコイン価格で登場しました。当時の衝撃的な安さはSNSでも爆発的な話題を呼び、ディナータイムの客足を大きく伸ばす原動力となりました。
その後、世界的な小麦・食用油・鶏肉の高騰や為替変動、人件費の上昇に伴い、2026年から2026年にかけて段階的な価格改定が行われ、530円、580円を経て現在の600円へと改定されました。しかし、公式発表資料および過去のメニュー改定データを照合すると、極めて戦略的な意図が読み取れます。それは、「単品価格の値上げ幅に比べ、セットの割引額を拡大させている」という点です。
単品のポテトLやナゲットが値上げされた分、ポテナゲ大の単品合計額も800円台から920円へと上昇しました。結果として、販売価格が600円になった現在でも、割引額そのものは旧価格時代(約300円引き)と同水準の320円引きが死守されています。マクドナルド側としては、夜間の客単価を確実に600円以上へ引き上げつつ、割高感を抱かせないための「緻密な価格防衛ライン」を構築しているのです。