ラウリル硫酸ナトリウム歯磨き粉は危険?口内炎の真相と選び方

ラウリル硫酸ナトリウム歯磨き粉は危険?口内炎の真相と選び方

ラウリル硫酸ナトリウム歯磨き粉は危険?口内炎の真相と選び方について見逃せない 注意点を厳選して解説いたします。

ネット検索で頻出するラウリル硫酸ナトリウムの発がん性の噂について、WHO(世界保健機関)傘下の国際がん研究機関(IARC)や米国食品医薬品局(FDA)、厚生労働省などの公的機関は、いずれも発がん性物質としての指定を行っていません。1970年代から1980年代にかけて流布された「シャンプーや歯磨き粉に含まれるSLSが発がんを促す」という情報は、科学的根拠を欠いたチェーンメールや都市伝説が発端であり、現代の毒性学では明確に否定されています。

一方で、無視できないのが口腔粘膜に対する局所的な影響です。歯磨き粉による味覚障害の原因として指摘される現象は、医学的には「一時的な味覚修飾作用」と呼ばれます。ラウリル硫酸ナトリウムが舌の表面にある味蕾(みらい)細胞のリン脂質を一時的に分解することで、甘味を感じにくくさせ、柑橘類などを口にした際に苦味や酸味を強く感じさせる性質があります。これは数十分程度で唾液によって回復するため恒久的な障害ではありませんが、朝食前の歯磨きなどで違和感を覚える人が多い要因です。

さらに臨床現場で問題視されるのが口内炎との関連性です。ラウリル硫酸ナトリウムで口内炎ができる理由は、その高い洗浄力によって口腔粘膜を保護するムチン層(粘液バリア)を剥がしてしまう点にあります。口腔内が乾燥しやすい人や粘膜がデリケートな人が使用すると、微細な擦過傷からアフタ性口内炎を発症しやすくなることが複数の歯科臨床試験で報告されています。

吉田 誠
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吉田 誠

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