沖縄本島での移動といえば長年レンタカーや路線バスが主役だったが、沖縄都市モノレール「ゆいレール」の浦添延伸以降、アクセスの風景は一変した。「浦添前田駅」や終点「てだこ浦西駅」からのスムーズなアプローチが確立されたことで、那覇空港から直行してマチネ(昼公演)を鑑賞し、その日のうちに帰路につくといったスマートな遠征スタイルが完全に定着している。
この利便性の向上は、ホール周辺の街歩き文化にも火をつけた。観劇の前後には、歴史ある浦添城跡(浦添グスク)を散策したり、周辺に点在する瀟洒なカフェやベーカリーを巡ったりする人の姿が目立つ。劇場が街のゲートウェイとなり、カルチャーと観光が心地よく連動するエコシステムが機能し始めている。