物語は中学2年生の初夏、隣の席の伊藤さとみが、シャーペンの芯を分けてあげられなかった福田悠に、自分の新品の消しゴムを半分にちぎって「はい」と笑顔で渡した瞬間から始まります。福田にとってはその消しゴムが宝物となり、さとみへの一途な恋心が芽生えました。しかし、ふたりの歩みは決して順風満帆なものではありませんでした。
物語の全容と結末における重要な転換点は、以下の4つのフェーズに分かれています。
- 中学時代:お互いに意識し合いながらも、告白できないままさとみが突然の転校。消しゴムの片割れだけが手元に残る。
- 高校時代:偶然の再会を果たすものの、さとみには彼氏がおり、福田の告白はあえなく玉砕。失意の中で福田も別の恋愛を経験するが、心の奥底にあるさとみの存在を消し去ることはできなかった。
- 大学・フリーター時代:再び奇跡的な再会を果たすが、お互いの置かれた環境やタイミングのズレからすれ違いを繰り返す。福田は親友の板倉や森に支えられながら、自らの未熟さと向き合い続ける。
- 社会人・最終章:20代後半となり、社会の荒波に揉まれる中で再び交差するふたりの運命。お互いに様々な人生経験を積んだ大人として再会したふたりは、13年という長すぎる歳月を経て、ついに本当の気持ちを伝え合い、恋人同士として結ばれる。
漫画版の最終回および原作小説のクライマックスでは、あの時半分に割られた消しゴムが13年の時を超えてふたりの手元でひとつに重なる感動的な演出がなされています。幾度もの失恋やすれ違いを乗り越えた末のハッピーエンドは、読者に深いカタルシスと希望を与えました。