『人形の家』ノラはなぜ家庭を捨てたのか?結末の真相と現代的教訓

『人形の家』ノラはなぜ家庭を捨てたのか?結末の真相と現代的教訓

『人形の家』ノラはなぜ家庭を捨てたのか?結末の真相と現代的教訓に関する疑問や疑問点を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

Q1:ノラは最終的に子供たちの元へ戻ったのですか?
A1:イプセンの原作戯曲では、ノラが振り返ることなく夜の闇へと去り、扉を固く閉ざす音で幕を閉じます。後日談は描かれていませんが、アメリカの劇作家ルーカス・ナスが2017年に発表した公認の後日談劇『人形の家 Part2』では、15年後に自立したベストセラー作家となったノラが、正式な離婚手続きのために再び屋敷を訪れる様子が描かれています。

Q2:ドイツ初演で結末が書き換えられたというのは本当ですか?
A2:事実です。1880年のドイツ初演時、主演女優が「母親が子供を捨てるなどという結末は演じられない」と拒否したため、イプセンはやむを得ず「子供たちの姿を見て崩れ落ち、家にとどまる」という改変版の結末(いわゆるドイツ版結末)を執筆しました。しかしイプセン自身はこの改変を「野蛮な冒涜」と激しく後悔し、後に原作通りの結末で上演されるようになりました。

Q3:弘田三枝子さんの楽曲とイプセンの劇には物語上の繋がりがありますか?
A3:直接のストーリー上の繋がりはありません。作詞家のなかにし礼氏が、イプセンの戯曲に着想を得つつ、「男性の都合のいい人形として愛され、そして捨てられる女性の切ない情念」という日本的な歌謡曲の世界観へ見事に昇華させた作品です。

Q4:『人形の家』を読むなら、どの翻訳本がおすすめですか?
A4:古典劇としての格調高さを味わいたい場合は岩波文庫版(原千代海訳など)、現代の生き生きとしたセリフ回しや舞台のような臨場感でスムーズに読みたい場合は光文社古典新訳文庫版が適しています。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。