Q1:横向き寝をする場合、右側を下にするのと左側を下にするのではどちらが良いですか?
A1:胃酸の逆流(逆流性食道炎)が原因で咳が出ている疑いがある場合は、胃の構造上「左側を下」にして横たわると胃酸が食道へ逆流しにくくなり、咳込みを予防できます。一方で、心臓への負担を減らし一般的な肺の換気をスムーズにしたい場合は「右側を下」にするのが呼吸生理学的に有利とされています。実際に横になってみて、ご自身が最も呼吸の引っかかりを感じない楽な側を選択するのが確実です。
Q2:リクライニングベッドがない場合、布団で上半身をうまく高くするコツはありますか?
A2:枕を2つ積み重ねるだけでは首が鋭角に曲がって気道を圧迫してしまうため逆効果です。布団の下や敷きパッドの下に、大きめのビーズクッションやバスタオルを複数枚階段状に差し込み、腰から背中、首、頭部にかけて滑らかな傾斜(スロープ)を作ってください。市販の「三角ウレタンマット」や「傾斜枕」を常備しておくことも非常に実用的です。
Q3:夜中に咳き込んで吐きそうになった時、どのような体勢をとらせるのが安全ですか?
A3:咳き込みによる嘔吐反射が起きた際は、絶対に仰向けのままにしてはいけません。嘔吐物が気管に入り込み、窒息や誤嚥性肺炎を引き起こす極めて重大なリスクがあります。即座に上体を起こして前傾姿勢をとらせるか、顔を完全に横に向けた「側臥位(回復体位)」を保ち、吐瀉物がスムーズに口の外へ排出されるよう気道を確保してください。