今井投手が長年胸に秘めていたメジャー挑戦の理由は、かつてのチームメイトである菊池雄星投手や、同学年でワールドシリーズを制圧した山本由伸投手の存在でした。世界屈指のスラッガーたちと真っ向勝負を演じたいという純粋な闘争心が、球団へのポスティング直訴へと繋がっていきます。
ポスティング時期が正式にアナウンスされた2025年オフ、MLBの移籍市場は一気にヒートアップしました。先発投手の頭数不足に悩むニューヨーク・メッツ、ボストン・レッドソックス、サンフランシスコ・ジャイアンツなど複数の名門球団が獲得戦線に名乗りを上げ、現地メディアでは「NPB年俸の20〜25倍、総額2億ドル(約300億円超)規模の争奪戦に発展する」との強烈なメジャー契約予想が紙面を飾りました。
激しい競合の末、新天地となったのは先発投手の育成・再生メソッドに定評があるヒューストン・アストロズでした。アストロズのフロント陣は、今井投手の球種特性がミニッツメイド・パークの球場特性や近年のデータ野球に合致していると判断。巨額の資金を投じてローテーションの柱として迎え入れる決断を下したのです。