赤木アナを語る上で欠かせないのが、2020年3月から2024年3月まで丸4年間にわたり司会を務めた歌謡バラエティ『うたコン』の存在です。俳優・谷原章介との息の合ったコンビネーションは、演歌・歌謡曲ファンから若いポップスファンまで幅広い層に親しまれました。それだけに、2024年春に同番組を離れた際には「事実上の降板ではないか」「何かトラブルがあったのか」といったネガティブな詮索が一部で巻き起こりました。
この交代劇の背景にあるのは、NHKにおける標準的な「番組任期サイクル」です。NHKのアナウンス室では、特定の看板番組にキャスターを固定し続けることによるマンネリ化を防ぎ、後進のアナウンサーに経験を積ませるため、おおむね3年から4年周期で担当替えを実施するのが通例です。
さらに赤木アナの場合、土曜夜の『サタデーウオッチ9』と火曜夜の『うたコン』という、平日のゴールデンタイムと週末のプライムタイム双方で看板を背負っていたため、体力的な負荷の分散とキャリアシフトが計画されていた側面が強いと言えます。突発的な降板や地方局への異動処分などではなく、局の戦略に基づいた円満な世代交代であったことが、その後の出演実績からも証明されています。