店内のテーブル席で食べる場合と、テイクアウトや商業施設のフードコートを利用する場合でも、会計上の数字にはっきりとした違いが表れます。
まず注目すべきは矢場とんテイクアウト持ち帰り値段の構造です。駅ナカやデパ地下の総菜売り場に並ぶ矢場とん持ち帰り弁当メニューは、定食の店内飲食に比べて100円〜200円程度安価に設定されているケースが多く見られます。これは消費税が8%であることに加え、店内飲食に標準で付帯する「おかわり自由のご飯」「みそ汁(または具だくさんのしじみ汁)」「おかわりキャベツ」などの原価と接客コストがカットされているためです。
専用の密閉容器にみそだれを別添えするパッケージ代は発生するものの、席の滞在時間を気にせず自宅やオフィス、あるいは新幹線の車内でゆっくり食べられる利便性は、多忙なビジネスパーソンから高い支持を得ています。
一方で、矢場とんフードコート価格差にも独特の背景があります。イオンモールなどの大型ショッピングセンター内に出店している店舗では、セルフサービス形式を採用していることが多く、フルサービスの路面店と比べて人件費が抑えられます。その分、定食の構成を一部簡素化して価格を数パーセント引き下げたり、フードコート限定の手軽な丼メニューを中心にラインナップを絞り込むといった独自のメニュー最適化が図られています。
また、国際線・国内線が交差する矢場とん中部国際空港セントレア店では、フライト前の限られた時間で食事を済ませたい旅行客向けに迅速な提供体制が敷かれており、空港の施設維持コストを反映した空港専用プライシングが設定されています。