コンタクト保存液を日常的に使用する中で、意外と知られていないのが「機内持ち込みルール」「使用期限」「正しい廃棄手順」です。
まず飛行機への持ち込み制限についてです。国内線の場合、コンタクト保存液は「医薬部外品・化粧品類」に該当するため、1容器あたり0.5L(500mL)以下、1人あたり合計2Lまでであれば機内持ち込み・受託手荷物ともに問題ありません。しかし、国際線はルールが厳格です。国際線客室へ持ち込む場合は「100mL以下の個包装容器」に入れ、容量1リットル以下の再封可能な透明プラスチック袋(ジッパー付き)に収納しなければ保安検査場で没収されます。500mLの大容量ボトルは必ずスーツケースに入れて受託手荷物(預け荷物)にするか、機内用にはコンビニ等で販売されているミニボトル(100mL以下)を用意してください。
次に使用期限と開封後の劣化です。パッケージに印字されている使用期限は「未開封状態」での期限です。一度開封した保存液は、ボトル先端からの空気接触や雑菌の混入により徐々に無菌性が失われます。開封後の使用目安は「開封から1〜2ヶ月以内」が原則です。大容量ボトルを半年以上かけて使い続ける行為は、防腐効果が切れた液体を目に入れているのと同義であり非常に危険です。
期限切れの保存液の捨て方にも注意が必要です。中身の液体は防腐剤や界面活性剤を含みますが、家庭の洗面台や流し台にそのまま排水して問題ありません。ただし、排水溝の詰まりを防ぐため、多量の水道水と一緒に流すようにしてください。容器(プラスチックボトル)はキャップを外し、自治体の分別ルール(プラゴミ、資源ゴミ等)に従って適切に廃棄します。
万が一、過酸化水素系の中和前の液を目に入れてしまった場合は、直ちにレンズを外し、流水や人工涙液で最低15分以上目を洗い流してください。激しい充血や痛みが続く場合は、我慢せず速やかに眼科を受診する必要があります。