名シーンの数々は、計算されたロケーションと現場スタッフ・キャストの執念によって生み出されました。今でもファンの聖地巡礼が絶えない代表的な大恋愛のロケ地と、現場で語り継がれる撮影秘話を紹介します。
物語の象徴とも言えるのが、東京都大田区蒲田周辺のロケーションです。真司が働いていた引越し会社の拠点や、二人が偶然出会い、恋に落ちていく居酒屋や歩道橋は、庶民的で温かみのある街の空気感がそのまま真司のパーソナリティを象徴していました。また、尚が一人で不安を抱えて佇んだ神社や、二人が新婚生活を送ったマンション周辺など、日常風景の中に刻まれた切なさがリアリティを支えています。
そして、物語の象徴として絶対に外せないのが「砂浜と海」の情景です。波打ち際を歩く二人の姿は、記憶の波にさらわれていく儚さと、どれだけ時が経っても消えない愛の永続性を視覚的に焼き付けました。撮影現場では、戸田さんが役に入り込むあまり過酷な感情の起伏に苦しむ場面もありましたが、ムロさんが常に現場を明るく盛り上げ、精神的支柱として支え続けたというエピソードは制作陣の間でも語り草となっています。