クリームの塗り方ひとつで、巻きやすさとカットした際の断面美は劇的に変化します。多くの初心者が陥るミスは「生地全体に均等な厚みで塗ってしまうこと」です。
均一に塗ると、巻いていく過程でクリームが前方に押し出され、巻き終わりから大量に溢れ出してしまいます。プロの鉄則は「手前は山盛り、奥に向かってなだらかな坂道、終点2cmは塗らない」という傾斜配置です。
手前の芯になる部分(切れ込みを入れた周辺)に全クリームの約40%を集中させ、中央から奥にかけて薄く伸ばしていきます。そして、奥の巻き終わり端から2〜3cmは生地を露出させた状態にしておきます。手前から巻き進める力によってクリームが自然と奥へ流動し、巻き切った瞬間に過不足なく全体へ行き渡る計算です。
また、フルーツなどの具材を入れる場合は、手前のクリームの山に軽く埋め込むように並べます。中央や奥に置いてしまうと、巻く際の障害物となり生地が裂ける原因になります。