「会員制」という重厚な響きから、一般の旅行者には敷居が高いと感じられがちな東急ハーヴェストクラブですが、結論から言えば非会員であっても宿泊する方法は複数存在します。東急不動産グループのリゾート事業は、純粋な会員専用区画を保ちつつも、一部施設や客室を用途に応じて柔軟に一般市場へ開放しているためです。
非会員が実際に東急ハーヴェストクラブへ宿泊するための主要なアプローチは、以下の4つに整理されます。
1. 「ホテルハーヴェスト」ブランドでの一般予約(OTA活用)
全国の施設のうち、那須、鬼怒川、箱根明神平、伊東、南紀田辺、スキージャム勝浦など多くの拠点が「ホテルハーヴェスト」として一部客室を一般向けに販売しています。一休.comや楽天トラベル、じゃらんnetなどの主要宿泊予約サイトから、通常の高級リゾートホテルと同様に予約手続きを完了できます。会員料金(1名あたり約4,620円〜5,390円程度+諸税)に比べると一般宿泊料金(1泊2食付きで2万〜5万円台/人)は割高に設定されていますが、会員権を購入することなく極上の設備と温泉を体験できる最も手軽な手段です。
2. 企業の福利厚生代行サービス(リロクラブ、ベネフィット・ステーション等)
勤務先が加入している企業の福利厚生パッケージに、東急ハーヴェストクラブの法人利用枠が組み込まれているケースが多々あります。法人会員枠での予約となるため、会員料金に近い優待価格で利用できるのが大きなメリットです。社内ポータルや福利厚生案内を見落としているビジネスパーソンも少なくありません。
3. 会員からの宿泊利用券の譲渡・同伴
東急ハーヴェストクラブの会員には、年間30枚〜36枚(施設・口数により異なる)の「宿泊利用券」が無償付与されます。この利用券は無記名式(一部施設を除く)となっており、会員本人だけでなく家族や知人に譲渡して利用させることが規約上認められています。親族や親しい知人に会員がいる場合、利用券を譲り受けることで会員と同等のルームチャージまたは格安の利用料金で滞在可能です。
4. 自治体の「ふるさと納税」返礼品
箱根町、熱海市、軽井沢町など、ハーヴェストクラブが立地する自治体のふるさと納税返礼品として、宿泊補助券や専用宿泊プランが出品される事例が定着しています。寄附金額に応じた実質負担2,000円での滞在体験が可能となるため、賢く活用したいスキームの一つです。