Web上のQ&Aサイトや一部のまとめブログでは、「リンクを消したいなら、コピーして値として貼り付け直せば良い」という乱暴なアドバイスが散見されます。しかし、現行のOffice仕様においてこの記述を盲信するのは危険です。
実際に検証してみると明白ですが、通常のハイパーリンク属性が付与されたセルをコピーし、形式を選択して「値」として貼り付けた場合、文字列の内容は値としてペーストされるものの、ハイパーリンク自体の機能や青文字・下線の書式がそのまま残存する事象が頻発します。
さらに悪質なのが、「フォントカラーを黒に変更し、下線ボタンをオフにして見た目だけ整える」という見せかけの修正です。見た目上は通常の文字に見えても、セルの裏側にはリンク属性が生きているため、別の担当者がセルの余白をクリックした瞬間に意図せずブラウザが立ち上がり、誤操作を誘発します。情報伝達の正確性が求められるビジネス文書において、見た目だけの偽装はヒューマンエラーの火種にしかなりません。必ず「ハイパーリンクの削除」機能を用いて、属性そのものを無害化することが鉄則です。