今井尚哉氏を語る上で欠かせないのが、日本の近代産業史と深く結びついた血脈です。「官僚界のサラブレッド」とも評されるその家系図には、日本の経済・産業を率いた重要人物が名を連ねています。
今井氏の父方の叔父にあたる今井敬(いまい・たかし)氏は、新日本製鐵(現・日本製鉄)の社長・会長を歴任し、1998年から2002年にかけて第9代経団連会長を務めた財界の巨頭です。電力・鉄鋼をはじめとする基幹産業の首領として、日本経済の構造改革期を牽引しました。
さらに、もう一人の叔父である今井善衛(いまい・ぜんえい)氏は、通商産業省(現・経産省)の事務方トップである通商産業事務次官を務め、退官後は日本石油化学社長などを歴任した官僚界のレジェンドです。
このように、資源・エネルギー・重工業分野のトップリーダーと通産省トップの血を引くバックグラウンドは、今井氏が官僚として産業政策を志向し、大局的な視点で政財界を俯瞰する大きな土台となったと指摘されています。