徳川慶喜の大政奉還の真の狙いとは?幕府終焉の真相と二条城の舞台裏

徳川慶喜の大政奉還の真の狙いとは?幕府終焉の真相と二条城の舞台裏

徳川慶喜の大政奉還の真の狙いとは?幕府終焉の真相と二条城の舞台裏についての真相をお届けします。

慶喜の生涯と経歴を追う上で欠かせない一次史料が、晩年に渋沢栄一らの聞き取りによって編纂された回想録『昔夢会筆記』です。この中で慶喜は、大政奉還当時の心中を生々しく振り返っています。

「大政を奉還せねば、外国に対して日本の体面が保てず、内乱が起きれば国が引き裂かれてしまう。朝廷に政治を返し、天下の公議によって国政を定めることこそが唯一の道であった」という趣旨を述べています。自らの保身や徳川家の私利私欲ではなく、国家の自滅を回避するための合理的な決断であったと強調しています。

歴史ファンのコミュニティやオンラインの議論空間(Yahoo!知恵袋やXなどの言論)を分析すると、慶喜に対する世論は長年真っ二つに割れてきました。「幕府を巧みに軟着陸させた稀代の知性派」と評価する声がある一方で、「大坂城から敵前逃亡した卑怯者」という厳しい批判も根強く存在します。特に、知恵袋などで頻出する「なぜ戦わずに逃げたのか」という疑問に対しては、軍事的敗北以上に「朝敵(朝廷の敵)」に指定されたことによる政治的失脚の恐怖が決定打であったことが史料からも裏付けられています。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。