無敵の人はなぜ急増するのか?失うものなき心理と孤立の真相

無敵の人はなぜ急増するのか?失うものなき心理と孤立の真相

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なぜこの2026年代半ばから2026年に至るまで、「無敵の人」と目される存在の増加や凶行が止まらないのでしょうか。その根底には、経済格差の固定化と、テクノロジーの進歩がもたらした「可視化された絶望」が存在します。

内閣府が公表した孤独・孤立に関する実態調査や厚生労働省の各種推計を見ても、頼れる親族や友人がゼロであると回答する単身世帯の比率は高止まりを続けています。さらに深刻なのは、SNSの普及によって「他者の幸福や成功」が24時間否応なしに視界へ入り続ける情報環境です。高度経済成長期のような横並びの貧しさであれば耐えられた境遇も、掌のスマートフォンの中で華やかな暮らしを謳歌する同世代を見せつけられることで、耐え難い屈辱へと変貌します。

失うものがない心理状態に陥る人は、最初から破壊衝動を抱えているわけではありません。度重なる就職氷河の爪痕や雇用の不安定化、家庭環境の破綻、予期せぬ疾病などを契機に、社会との接点を1本ずつ断ち切られていきます。「自分は社会から拒絶された」「公正な努力など無意味だ」という強い被害者意識が醸成され、自責の念が臨界点を超えた瞬間、それは猛烈な他罰感情へと反転します。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。