「痛いところは悪いところ」。昔からまことしやかに語られてきたこの説は、どこまで医学的な根拠があるのだろうか。リフレクソロジーの基本原理において、足裏には全身の器官や臓器に対応する「反射区(はんしゃく)」が網の目のように張り巡らされているとされる。
末端神経が集中的に存在する足裏は、身体のいわば「高精度センサー」だ。押し込まれた際に走る激痛は、対応する末梢神経を通じて脳へダイレクトに届くシグナルにほかならない。血流障害や組織の硬化が起きている部位は感覚受容体が過敏になっており、わずかな圧迫でも激痛として知覚される。特定臓器の重篤な疾患というよりも、自律神経を介した緊張状態が足裏に表出していると捉えるのが、現代の解剖生理学的な最新見解だ。