藻岩山アプローチの醍醐味は、2段階で景色が変わるアトラクション性の高さにある。まずは山麓駅から中腹駅を結ぶ大型ゴンドラ。全面ガラス張りの車内からは、国指定の天然記念物である「藻岩原始林」の豊かな森が眼下に広がる。
中腹駅に到着すると、雰囲気が一変する。ここから山頂までは、森林保全のために開発された世界初の駆動方式を採用したミニケーブルカー「モリスカー」への乗り換えとなる。静かな電動モーターの音とともに、樹木のトンネルを抜けて急斜面を登っていく体験は、どこか秘密基地へ向かうような高揚感を醸し出す。環境への配慮と観光の楽しさを高次元で融合させたこのシステムは、まさに現代の都市近郊リゾートの理想形だ。