放送から10年以上が経過した現在、『ミセン』のキャスティングは「韓国ドラマ史上屈指の神配置」と称賛されています。ここでは、主要キャスト陣の当時のバックグラウンドと、現在の立ち位置を深掘りします。
1. チャン・グレ役:イム・シワン(ZE:A出身)
囲碁のプロ棋士になる夢に破れ、社会の荒波に放り出された主人公チャン・グレを繊細に演じたイム・シワン。アイドルグループZE:Aのメンバーとしてデビューした彼は、本作で「演技ドル(演技が上手いアイドル)」の枠を完全に脱却し、百想芸術大賞テレビ部門男性新人演技賞を受賞しました。
イム・シワンの現在は、映画『スマホを落としただけなのに』韓国リメイク版やドラマ『少年時代』、そして世界的大ヒット作『イカゲーム』シーズン2・3への主要キャスト抜擢など、韓国を代表する若手トップ俳優として国際的な存在感を確立しています。役に没入する憑依型の演技スタイルは、業界内でも最高峰の評価を得ています。
2. オ・サンシク課長役:イ・ソンミン
不器用で出世コースからは外れているものの、部下を守るためには己の身を削る理想の上司オ課長を熱演したイ・ソンミン。彼の充血した目と擦り切れたトレンチコート姿は、世の中の働く大人の涙を誘いました。
ミセンのオ課長役イ・ソンミンはその後、映画『KCIA 南山の部長たち』『工作 黒金星と呼ばれた男』、ドラマ『財閥家の末息子〜Reborn Rich〜』で圧倒的なカリスマを披露。百想芸術大賞最優秀演技賞を幾度も受賞するなど、今や韓国映画・ドラマ界に欠かせない重鎮名優として君臨しています。
3. アン・ヨンイ役:カン・ソラ
完璧な語学力と実務能力を持ちながら、配属先での深刻な女性蔑視や嫌がらせにじっと耐え、実力で認めさせていくエース新入社員アン・ヨンイを演じたカン・ソラ。
カン・ソラ(アン・ヨンイ役)は、映画『サニー 永遠の仲間たち』で脚光を浴びた後、本作でトップ女優の座を不動のものにしました。私生活での結婚・出産を経た後もドラマ『私たち、他人になれるかな?』などで精力的に復帰を果たし、健康的で洗練された知性派女優としてCMやドラマで息の長い活躍を続けています。
4. チャン・ベッキ役:カン・ハヌル
高学歴のエリートでありながら、基礎的なエクセル作業ばかりを命じられ、高卒のグレに対する劣等感と嫉妬に苛まれるチャン・ベッキをリアルに演じたカン・ハヌル。
カン・ハヌル(チャン・ベッキ役)のその後の飛躍は目覚ましく、除隊後の主演作『椿の花咲く頃』で百想芸術大賞男性最優秀演技賞を獲得。映画『30日(原題)』や『パイレーツ: 最後の宝物』、さらに『イカゲーム』シーズン2への出演など、卓越した演技力と親しみやすいキャラクターでトップスターとしての地位を維持しています。
5. ハン・ソニュル役:ピョン・ヨハン
現場を重視し、お調子者の仮面をかぶりながらも社内政治の闇に直面するハン・ソニュル役で、強烈なインパクトを残したピョン・ヨハン。独立映画界で培った圧倒的な表現力は、本作を機に広く知れ渡ることとなりました。
ピョン・ヨハン(ハン・ソニュル役)は、映画『ハンサン -龍の出現-』で青龍映画賞および大鐘賞の助演男優賞をダブル受賞。ドラマ『サムシクおじさん』や『白雪姫には死を〜BLACK OUT』など、重厚な作品で主演を務める実力派俳優として確固たるキャリアを築いています。
6. キム・ドンシク代理役:キム・デミョン
パーマ頭と温厚な人柄で、グレを温かく指導しオ課長を誰よりも支えるキム代理を好演したキム・デミョン。舞台・演劇界出身ならではのナチュラルな演技は、作品のリアリティを支える要でした。
キム・デミョン(キム代理役)は、大ヒットドラマ『賢い医師生活』シリーズのヤン・ソッキョン役で国民的人気を獲得。映画『エイリアノイド』など映画・演劇を問わず、唯一無二の温かみと存在感を放つ名バイプレイヤーとして愛されています。