ドラマ放送当時、Twitter(現X)をはじめとするインターネット上は、毎週火曜日の夜になるたびに大荒れとなりました。美都のあまりに身勝手な振る舞いに対しては「観ていて本当にイライラする」「共感度ゼロの主人公」といった強烈なバッシングが吹き荒れる一方で、「怖すぎるのに来週が待ちきれない」「中毒性が高すぎて離脱できない」という声が殺到したのです。
視聴者の倫理観を徹底的に揺さぶり続けた結果、初回視聴率11.1%でスタートした本作は、中盤以降に右肩上がりを記録し、最終回では番組最高となる14.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)を叩き出しました。ネット上の口コミでも「清々しいほどの胸糞ドラマ」「毎週ホラー映画を観ているようなスリルだった」と、ある種のエンタメ特化型サスペンスとして熱狂的に受け入れられていきました。
現在振り返ってみても、不倫を単なるロマンスや一方的な悲劇として描くのではなく、関わった人間全員がそれぞれの形で歪んだ本性を露呈させていく群像劇としての切れ味は突出しています。ネットの反応が視聴率を押し上げた先駆的な成功事例としても、テレビドラマ史に確かな足跡を残しています。