火災の速報が流れる際、ネット上では善意・悪意を問わず多くの誤情報やデマが拡散します。混乱を招きやすい代表的な誤解を解消しておきましょう。
誤解①:「ヘリコプターが飛んでいる真下が火元である」
テレビ局や警察・消防のヘリコプターは、火災現場の直上ではなく、安全確保と望遠カメラの画角調整のため現場から数百メートル離れた上空を旋回します。ヘリの旋回位置だけを頼りに避難方向を決めると、かえって火元に近づいてしまう危険があります。
誤解②:「SNSで拡散された火災動画は現在のリアルタイム状況である」
インプレッション獲得を目的として、数年前の別件の火災映像や、AI生成された偽の火災画像を「いま鶴見区で火事」と偽って投稿するアカウントが2026年現在も散見されます。動画の日時・天候・背景の建物を公式発表と照合し、信憑性の低い投稿を無批判にリポストすることは厳に慎まなければなりません。
誤解③:「火が見えなくなったらもう安全である」
火炎が収まっても、屋根裏や壁の内部で火種が燻り続ける「燻焼(くんしょう)」状態が続いている場合があります。消防庁が完全に「鎮火」を発表するまでは、再燃の恐れがあるため立ち入り規制エリアに近づくことは禁物です。