受験市場において今なお「南多摩高校」と検索されるケースは後を絶ちませんが、制度上の正確な理解が不可欠です。同校は1908年に開校した「八王子町立高等女学校」をルーツに持ち、戦後の都立南多摩高校時代を通じて多摩地区の名門進学校として地域を牽引してきました。大きな転換期を迎えたのは2010年であり、東京都の第一次都立高校改革推進計画に基づき、都立南多摩の中高一貫化の経緯をたどって中等教育学校へ改編。2015年度をもって旧高校課程の募集を完全に停止し、現在は1学年約160名(4学級)の6年一貫教育を行う中等教育学校として完全に定着しています。
中等教育学校の特徴は、中学にあたる前期課程(1〜3年生)と高校にあたる後期課程(4〜6年生)の間に高校入試が存在しない点にあります。高校受験による学習の中断がないため、6年間のカリキュラムを柔軟に前倒し・深化させることが可能です。JR八王子駅北口から徒歩約12分、京王八王子駅から徒歩約3分という交通利便性も手伝い、八王子市内のみならず日野市、府中市、調布市、相模原方面など幅広いエリアから優秀な生徒が集まる教育拠点となっています。