ジュニア時代から非凡な才能を発揮していた宇野昌磨ですが、シニア移行後の進化スピードは目覚ましいものがありました。特筆すべきは、2016年のコーセー・チームチャレンジカップにおいて、国際スケート連盟(ISU)公認大会で世界初となる4回転フリップを成功させ、ギネス世界記録に認定された快挙です。低く深く沈み込むクリムキンイーグルをはじめ、彼にしか描けない重厚なエッジワークは世界中のジャッジを唸らせました。
ファンの記憶に刻まれる歴代プログラムも枚挙にいとまがありません。平昌五輪シーズンの荘厳な『トゥーランドット』、圧倒的なスピード感と情熱で氷を焦がした『冬(四季)』、難解な現代曲を完璧に体現した『ボレロ』、そして引退シーズンとなった『I Love You Kung Fu / Clair de Lune』や『鏡の中の鏡』など、シーズンを重ねるごとに芸術性の極致へと到達していきました。
2022年、2023年には世界選手権を2連覇。日本男子としては羽生結弦に続く偉業を成し遂げ、名実ともに世界の頂点に君臨し続けました。