Q1:カレーの肉の東西境界線は具体的にどこの都道府県ですか?
A1:完全な一本の線ではなく移行帯ですが、最も急激に豚肉から牛肉へと比率が入れ替わるのは岐阜県・三重県と滋賀県の県境付近です。三重県は近畿圏として牛肉派が圧倒的多数を占め、愛知県は豚肉優勢、滋賀県に入ると牛肉優勢へと明確に変化します。
Q2:なぜ関西では「肉」とだけ言うと牛肉を指すのですか?
A2:近世から近代にかけて、近畿一円が農耕牛の主要産地であり、明治の文明開化以降も牛肉の消費量が圧倒的だった歴史があるためです。食肉文化の中心が常に牛であったことから、単に「肉」と言えば牛を指し、豚や鶏はわざわざ区別して呼ぶ習慣が根付きました。
Q3:学校給食のカレーで使われる肉も地域によって異なりますか?
A3:明確に異なります。東日本の小中学校では豚肉を使用したポークカレーが圧倒的標準ですが、近畿地方の自治体ではビーフカレーが給食の献立表に通常メニューとして登場します。給食を通じた幼少期の食体験が、大人になってからの「当たり前の味覚」を強固に形成しています。
Q4:全国的に見て、いま最も消費が伸びているカレーの肉は何ですか?
A4:鶏肉(チキン)です。近年の健康志向、タンパク質ブーム、家計における節約志向、さらに短時間で火が通るタイパ(タイムパフォーマンス)需要が重なり、若い世代や単身世帯を中心にチキンカレーの採用率が東西問わず急伸しています。