SNSや大手掲示板、フィットネスコミュニティで交わされるリアルな意見を検証すると、「かっこいい背中」に対する世間の認識には興味深い傾向が見て取れます。単に分厚い筋肉をつければ評価されるわけではなく、全体のバランスや清潔感、そして所作が厳しくチェックされています。
20代〜30代の女性を対象とした聞き取り調査では、次のような具体的な声が目立ちます。
「服を着ていても背中に適度なハリがあって、歩くときに肩甲骨がしなやかに動いている人を見ると、清潔な男らしさを感じる」(28歳・IT関連)
「胸板や腕ばかりムキムキで、背中が丸まって首が前に出ている人は威圧感があるだけで魅力を感じない。すっと伸びた背筋にこそ品格が出る」(33歳・メーカー勤務)
現場のパーソナルトレーナーへの取材でも、「自己流で胸や腕ばかり鍛えてしまい、前面と背面の張力バランスが崩れて重度の猫背・巻き肩になっている男性が後を絶たない」という証言が多数得られました。鏡で見える前側ばかりを意識した体づくりは、かえって後ろ姿の魅力を損なうリスクを孕んでいます。周囲が見ているのは「鏡に映る自分」ではなく、油断した時の「360度の立体感」なのです。