今や「選挙割」は、一部の個人商店だけの試みではない。大手ファミリーレストランチェーンから、行列のできるラーメン店、果ては高級寿司店までがこぞって参入している。投票所で受け取れる「投票済証明書」を提示するだけで、餃子が一杯無料になったり、トッピングが豪華になったり、会計が10%オフになったりする特典が目白押しだ。
「普段は高くて手が出ない特別メニューも、今日だけは免罪符がある気がして注文できる」と、都内の大学生(21)は語る。財布の紐が固い現代の消費者を動かすトリガーとして、選挙という公的イベントが機能しているのは皮肉であり、同時に極めて合理的でもある。