両社のデザイン思想の違いを最も象徴的に示したのが、ユニクロが展開した伝説的な「+Jコレクション」だ。ハイブランドの世界的デザイナーであるジル・サンダー氏との協業は、単なる低価格服の枠を超え、立体的で極上の仕立てを量産衣服で実現するというアパレル業界の常識を覆す快挙となった。
このような洗練されたデザイナーコラボやハイエンドなカッティングへの挑戦は、ユニクロのブランド価値向上に大きく貢献している。対するGUも注目のデザイナーやクリエイターとのコラボレーションを意欲的に実施しているが、その軸足は常に「ポップでストリート感のある楽しさ」に置かれている。洗練されたモダニズムを提示するユニクロと、カルチャーの熱量を形にするGUという対比がここでも鮮明だ。