「ただの乾燥肌」と思って放置していると、取り返しのつかない肌トラブルへと発展するケースがあります。その代表例がアトピー性皮膚炎の初期症状です。
アトピー性皮膚炎の始まりは、強いジュクジュクとした湿疹ではなく、皮膚全体の乾燥と細かいザラザラ・カサつきからスタートすることが珍しくありません。特に肘の内側、膝の裏側、首の周り、手首、足首などの関節屈曲部にザラつきが広がり、夜間に無意識に掻きむしる仕草が見られたら要注意です。
放置してはいけない最大の理由は、皮膚のバリア機能が破壊された隙間からアレルゲン(ダニ、ハウスダスト、食物残渣など)が体内に侵入し、新たなアレルギー反応を獲得してしまう「アレルギーマーチ(経皮感作)」の引き金になるためです。初期のザラつきの段階で適切なスキンケアや抗炎症治療を開始することが、将来的なアレルギー悪化を防ぐ防波堤になります。