末田健氏という人物は、単に吉田美和のパートナーであっただけでなく、日本のミュージックビデオ界において天才と称されたトップクリエイターであった。ソニー・ミュージックエンタテインメントをはじめとする大手レコード会社所属のトップアーティストたちのPVを数多く手掛け、その独特の色彩感覚と情緒溢れる映像表現は今なお高く評価されている。
日本の音楽産業がCDから映像へと表現の幅を広げていた2000年代初頭、彼が残した革新的な映像表現はJ-POPシーン全体に多大な影響を与えた。DREAMS COME TRUEの映像作品に見られる幻想的でありながらリアリティを帯びた世界観は、まさに末田氏の美学そのものであり、彼の遺した芸術的功績は今も色褪せることはない。