一般的に知られる「七福神」は、恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋の七柱を指す。しかし、福山市鞆の浦の八福神巡りには、これに加えて吉祥天などの神様が数えられ、八つの福を授ける周遊ルートとして古くから親しまれてきた。
「八」は古来より日本では末広がりを意味する縁起の良い数字だ。鞆の浦の寺院群は、狭い港町の歩ける範囲に凝縮されており、それぞれが異なる歴史的背景を持つ。江戸時代の港町の風情を残す町並みを歩きながら、八つのご利益を集めるこの巡拝は、まさに歴史旅と開運祈願が融合した唯一無二の体験と言えるだろう。