建築美を語るうえで絶対に外せないのが、明治学院礼拝堂(チャペル)だ。設計を手掛けたのは、日本各地に数多くの美しい名建築を残した建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ。いわゆる「ヴォーリズ建築」ならではの、光と温もりにあふれた空間構成が際立っている。
礼拝堂の内部へ足を踏み入れると、高天井の木枠構造と木目調の椅子、そして細部まで計算された採光が訪れる人を温かく包み込む。明治学院が長年培ってきたキリスト教主義教育の理念は、この静かな祈りの空間に今も深く根づいている。過度な装飾を排し、質実剛健でありながら人間性を重んじた設計は、訪れる人々に静寂と癒やしを与えてくれる。