館内を歩けば、耳に心地よく残る軽快なリズムに自然と足取りが軽くなる。「ドンドンパンパンドンパンパン」のフレーズで全国に知られる民謡のルーツが、まさにここ中仙にある。施設の中央には、ドンパン節の生みの親として知られる高橋市蔵(ドンパン節創始者・円満造)の足跡を伝える展示コーナーが設けられ、訪れる人々にこの土地の文化的な深みを語りかけている。
単なる歴史の保存展示にとどまらない。地元有志が主導するドンパン祭り振興プロジェクトと連携し、館内ではオリジナル音源が流れ、関連グッズや伝統工芸品が所狭しと並ぶ。生活の苦楽をユーモアに変えて唄い飛ばした市蔵の気骨が、スタッフの威勢の良い挨拶と重なり合い、空間全体に不思議な活力を与えている。