なぜ失敗?プランターのさつまいも栽培でゴロゴロ大量収穫できるプロの技

なぜ失敗?プランターのさつまいも栽培でゴロゴロ大量収穫できるプロの技

なぜ失敗?プランターのさつまいも栽培でゴロゴロ大量収穫できるプロの技の真相について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

家庭菜園の初心者が最も直面しやすい罠が、葉や茎だけが異常に繁茂して肝心の芋が肥大しない「つるボケ」です。この現象は、植物生理学における「栄養成長(葉や茎を伸ばす活動)」と「生殖成長・貯蔵組織への転流(芋を太らせる活動)」のバランス崩壊によって生じます。

一般的な野菜作りでは「元肥をしっかり施して初期生育を促す」ことが基本とされますが、さつまいもにおいてはこの常識が命取りになります。肥料の与えすぎNG理由の根底にあるのは、土中の窒素(N)成分への過剰反応です。さつまいもは荒れ地でも自生できるほど吸肥力が強く、根に共生する微生物の働きによって空気中の窒素を取り込む能力を持っています。そこに市販培養土に含まれる豊富な窒素分が加わると、光合成で作られた炭水化物がすべて葉や茎の伸長に消費され、根への糖分蓄積がストップしてしまいます。

効果的なつるボケ防止の理由と対策としては、以下の3点を徹底管理することが科学的な正解です。

第一に、元肥には窒素分をほぼ含まない用土設計を採用すること。第二に、カリウム(加里)成分を意識的に補給することです。カリウムは光合成産物を葉から根へと移動させる転流を促進する役割を担います。第三に、葉が異常に濃い緑色になり巨大化し始めた初期段階で、水やりを極限まで絞り、植物体に「子孫を残す(根を太らせる)危機感」を与える環境刺激が極めて有効に機能します。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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