本作が描き出すのは、甘酸っぱい青春群像劇ではない。痛覚がダイレクトに神経を刺激するような、徹底して乾いた暴力の質感だ。主人公のヨン・シウンは、喧嘩のプロでもなければ不良でもない。常に学年トップの成績を維持することだけに執着する孤独な少年だ。
彼が繰り出す攻撃は、物理法則と周囲の障害物を極限まで応用した冷徹な自衛手段に過ぎない。ボールペンで相手の手の甲を正確に射抜き、カーテンで視界を奪い、重い辞書を容赦なく叩きつける。洗練されたカンフーアクションとは対極にある、泥臭くも計算され尽くした学園アクションの設計が、観る者の倫理観を激しく揺さぶる。