彼女の才能は、甘い恋愛模様が主流だった当時の少女漫画界に決定的な変革をもたらした。シュールな笑いと人情味が同居する作品の成功にとどまらず、ナンセンスギャグの極致とも言える『コジコジ』を誕生させる。日本アニメーションの手によって映像化されたこれらの作品は、アニメ産業全体にも多大な影響を与えた。
どんなにヒット作を連発しても、作品作りの根本にあったのは「日常の愛おしさ」だ。ギャグ漫画としてのキレ味を研ぎ澄ましつつも、キャラクターたちの愛嬌溢れる表情を生き生きと描いた彼女は、自らの素顔を隠すことで、キャラクターたちの表情をより鮮明に輝かせた。