建築としての性能の高さもさることながら、多くの施主が魅了されるのが、同社特有の繊細な空間デザインだ。日本の伝統的な民家が持っていた「縁側」の文化を現代的に再解釈し、リビングと庭の間に半屋外のテラス空間を設ける提案が目を引く。
雨の日が多い北陸だからこそ、屋根のある屋外空間が日常生活に豊かな余白をもたらす。軒下で雨音を聴きながらコーヒーを味わう時間や、雪景色を室内から絵画のように眺めるピクチャーウィンドウの配置。自然を拒絶するのではなく、優しく迎え入れるような住まい設計が、日々の暮らしに深い静けさと心身の安らぎを与えてくれる。