「Is this love that I'm feelin'?(これが僕の感じている愛なのか?)」——ボブ・マーリーが遺したこの普遍的な問いかけこそが、本作の心臓部だ。タイトルである『イズ・ディス・ラブ』は、単なる記号的なオマージュではない。
劇中では、ジャマイカのレゲエカルチャーが持つ「愛と連帯」の思想が、混迷を極める現代社会の都市生活者の葛藤と絶妙にリンクしていく。音楽が感情を増幅させるのではなく、感情の波紋がそのまま音楽へと昇華されるようなシームレスな演出。名曲のメロディがスクリーンの背景に流れた瞬間、観客は自らの胸の奥にある「答えのない愛の定義」と対峙することになる。