哀川家の2人の娘は、それぞれ異なる分野で独自の才能を開花させています。青地公美の連れ子である長女のMINAMIは、音楽ユニット「cossami」のメンバーとしてメジャーデビューを果たし、アニメの主題歌やCMソングを手掛けるなど透き通った歌声で注目を集めました。哀川翔の座長公演にゲスト参加するなど、父の背中を見つめながら自らの音楽道を切り拓いたアーティストです。
一方、末っ子の次女である福地桃子は幼少期から父の撮影現場に同行する機会が多く、自然とものづくりの熱気に魅了されていきました。転機となったのは2014年、哀川翔が主演を務めたテレビ東京系ドラマ『借王(シャッキング)〜華麗なる借金返済作戦〜』でした。当時まだ高校生で芸能事務所にも所属していなかった彼女は、哀川翔演じる主人公の娘役として本名で出演しました。
この現場について、関係者の証言によると、現場の哀川翔は娘に対して特別扱いは一切せず、一人の共演者として厳しくも温かく見守っていたといいます。カメラの向こうでプロフェッショナルとして生きる父親の気迫に圧倒された福地桃子は、「親の威光を借りて中途半端に足を踏み入れる場所ではない」と痛感し、一度は演技の世界から距離を置いて学業に専念しました。その後、自分自身の意志で女優を志す覚悟を固め、2016年に正式に芸能事務所(レプロエンタテインメント)へ所属することになります。
本格デビュー後の2018年には、日本テレビ系『踊る!さんま御殿!!』で哀川翔と福地桃子のバラエティ親子共演が実現しました。哀川翔の破天荒なエピソードを素朴で落ち着いたトーンでたしなめる娘の姿は、お茶の間に大きな好感を与え、単なる親バカ番組に終わらない良好な親子関係を世に知らしめました。