日常のやり取りで最も広く使われているツールといえばGoogle翻訳だろう。テキスト翻訳のスピードや対応語彙の豊富さにおいて他を圧倒するが、複雑な敬意表現や慣用句の訳出においては、まだ不自然な日本語が生成されることもある。
一方、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発した音声翻訳アプリVoiceTraは、医療や災害時、観光など特定の対話シチュエーションにおいて高い威力を発揮する。音声入力の認識率が高く、短いやり取りにおいては誤解の少ない訳出を可能にする。現場では、長文の資料作成には前者、即時性が求められる対面での会話には後者といったように、ツールの強みに合わせた使い分けが浸透している。