少女時代の土屋太鳳を襲ったのは、声帯ポリープという残酷な試練だった。当時、彼女はすでに芸能活動を開始しており、NHKの連続テレビ小説や映画への出演を夢見て日々のレッスンに打ち込んでいた。しかし、喉の違和感は日に日に増し、ついに声が掠れ、思い通りの発声ができなくなってしまう。
十代半ばという多感な時期。女優としてのキャリアが本格化しようとしていた矢先の出来事だけに、本人が抱いた不安と絶望感は計り知れない。「このまま声が出なくなったらどうしよう」「夢を諦めなければいけないのか」。病院の診察室で告げられた治療への選択肢は、彼女の心にあまりにも重くのしかかった。