教室のドアを開けると、そこはもはや校舎ではない。照明を落とした室内、響く重低音、そして光のグラデーション。文部科学省が掲げる探究学習や主体的・対話的で深い学びの成果を示すかのように、生徒たちが自らテーマを設定し、企画から施工までを手がけるケースが増えている。
特筆すべきは、写真1枚にとどまらない「動画映え」への意識だ。InstagramのリールやTikTokでの拡散を最初から見越し、動線やカメラの引きしろまで計算し尽くされている。静止画の綺麗さだけでなく、人が歩く姿や光の揺らぎが15秒のショート動画で最も美しく映える設計——それこそが、現在の体験型エンターテインメントと呼ばれる空間作りの核にある。