もし予期せぬ風評被害や身元混同のトラブルに直面した場合、個人はどのように防衛を図るべきか。実効性の高いトラブル回避法と法的手段を把握しておくことが不可欠となる。
オンライン上で誤った情報が拡散された際には、真っ先にX等の運営事業者に対して権限侵害を理由とする投稿削除要請を行う。日頃から自身に関する検索状況(エゴサーチ)を把握しておき、不穏な誤認が見られた段階で、自身のSNSプロフィールや所属組織の公式発信を通じ「生年月日、居住地域、職業などの属性」を明示して別人物であることを可視化する初期対応が極めて有効だ。
さらに実害が拡大した場合には、弁護士を介した発信者情報開示請求によって投稿者を特定し、損害賠償請求や名誉毀損での刑事告訴を進める法的アプローチを講じる。また、社会的被害があまりにも甚大で日常生活の継続が困難なケースにおいては、家庭裁判所に申し立てを行い、「やむを得ない事由」として名の変更(改名)の許可を得ることも法的手段の最終選択肢として残されている。