心理学の領域では、好意の形成メカニズムに関する研究が長年にわたり重ねられてきた。特に、恋愛心理学において古典的かつ今なお強力な知見を提供しているのが、心理学者アーサー・アロン(Arthur Aron)博士らが行った親密性構築に関する実験である。
アーサー・アロンの研究は、互いに深く個人的な質問を掛け合い、じっと見つめ合うことで、初対面の男女であっても急速に親密感が高まり、双方の心理的距離が著しく縮まることを立証した。恋愛において両思いへと至るプロセスには、相手への深い自己開示と、それに対する共感的な反応が不可欠であることが、この臨床実験からも明確に裏付けられている。