演奏中に「ピー」と音がひっくり返ったり、かすれてしまったりする悩みは、正しいフォームと息の扱い方を身につけることで一気に解決する。日本を代表する演奏家であり指導者の吉澤実氏は、美しい音色を生み出す基盤として「トーンホールの確実な密閉」と「優しく安定した吐息」の重要性を説いている。
穴を塞ぐ際は指先で強く押さえつけるのではなく、指の腹の柔らかい部分を使って優しく隙間をなくすのがポイントだ。また、息を吹き込む時は「トゥー」と口の中で静かに発声するイメージでタンギングを行う。ロウソクの炎を揺らす程度の上品で一定な息のスピードを維持すれば、リコーダー固有の温かく透明感溢れるサウンドが響き渡る。