大根の煮物を作るとき、従来は米のとぎ汁でじっくり下茹でする工程が推奨されてきました。しかし、現代の忙しいキッチンにおいて下茹では大幅なタイムロスになります。そこでおすすめなのが、大根の下茹でなしで一気に仕上げる時短テクニックです。
ポイントは大根の繊維の断ち方と熱伝導の工夫にあります。皮を厚めにむき、乱切りにした表面に十文字の浅い隠し包丁を入れることで、煮汁の接触面積が約1.5倍に拡大。さらに、耐熱容器に入れて電子レンジ(600W)で約3〜4分加熱してからフライパンへ投入すれば、細胞壁が適度に破壊され、煮汁が驚くほどのスピードで芯まで染み渡ります。
短時間でプロの味を再現するための鶏もも肉と大根の照り煮の黄金比は、「醤油2:みりん2:酒2:砂糖1:水(または出汁)4」のバランスです。フライパンに鶏もも肉の皮目から焼き色をつけ、余分な脂をキッチンペーパーで軽く拭き取ってから大根と調味料を投入。落とし蓋をして中火で10〜12分煮詰めるだけで、フライパン一つで簡単に艶やかな絶品煮物が完成します。