175°DENO担担麺のメニュー表を開くと、誰もが一度は悩むのが「汁なし担担麺」と「汁あり担担麺」の二者択一です。両者は単にスープの有無だけでなく、使用する麺の太さやタレの調合バランス、さらには全体の設計思想そのものが明確に異なっています。
1. 濃厚なタレと平打ち麺が絡み合う「汁なし担担麺」
本場・四川省の担担麺は元来、天秤棒で担いで売り歩いていた歴史から汁なしが原点です。DENOの汁なし担担麺は、この伝統を現代日本の味覚に合わせて昇華させた傑作と言えます。使用される麺は、北海道産小麦を主体に打たれた特製の平打ち太縮れ麺。もちもちとした強い弾力を持ち、底に沈んだ濃厚な胡麻ダレ、自家製辣油、炸醤(味付け肉味噌)、香ばしいカシューナッツ、彩りの水菜と完璧に一体化します。
丼が届いたら、まずは底から全体を10回以上しっかりと混ぜ合わせるのが鉄則です。すべての具材が麺に絡みつくことで、一口ごとに甘み、旨味、辛味、そして鮮烈な痺れが同時に押し寄せる爆発的な調和が生まれます。麺を食べ終えた後に残ったタレに少量のライスを投入する「追い飯」は、ファンの間では外せない定番の締め方です。
2. 旨味出汁と胡麻のまろやかさが広がる「汁あり担担麺」
一方で、日本独自に発展したラーメン文化と見事に調和しているのが汁あり担担麺です。こちらは特注の中細ストレート麺が使用され、鶏ガラベースの上質な清湯スープに北海道産高級練り胡麻をたっぷりと溶かし込んでいます。
スープを一口含むと、まず胡麻のクリーミーでまろやかな甘みが舌を包み込み、その直後に四川花椒の清々しい刺激と自家製辣油のキレのある辛味が全体を引き締めます。汁なしに比べて温度が高いため、スパイスの揮発性の高いアロマが立ち上りやすく、香りをより立体的に体感できるのが特徴です。濃厚でありながら後味が重く残らない緻密な計算が施されています。