ネット上の掲示板やSNSでは、福井県立大学のキャンパス環境に関して「学問に集中できる素晴らしい環境」「車がないと生活が厳しい」といった多様な口コミが飛び交っています。実際の学生生活の実態はどうなのでしょうか。
本部が置かれる永平寺キャンパス(吉田郡永平寺町)は、九頭竜川の清流と緑豊かな山並みに囲まれた広大な敷地を誇ります。赤煉瓦調の統一された美しい校舎群、充実した学術情報センター(図書館)、開放的な学生食堂など、研究や自習に没頭できるファシリティは学生から非常に高く評価されています。在学生の手記やインタビューでも「静穏な環境で誘惑が少なく、資格取得や公務員試験の勉強に打ち込める」という声が多数を占めます。
一方で、生活環境に関するリアリティとして押さえるべきは「移動手段」です。永平寺キャンパスから福井市中心部へはえちぜん鉄道や路線バスが運行しているものの、日常の買い物やアルバイト、周辺散策には自家用車や原付バイクの保有がほぼ前提となる地方生活の様相を呈しています。大学周辺で一人暮らしをする学生の多くが、2年次以降に中古車を入手して行動範囲を広げています。
また、海洋生物資源学部が拠点とする小浜キャンパス(小浜市)は、若狭湾の目の前に位置する日本屈指のシーサイドキャンパスです。実習船や飼育実験施設が隣接し、フィールドワーク重視の学生には天国のような環境である一方、永平寺キャンパス以上に地方密着型の生活環境となるため、都会的な刺激を求める学生にとってはギャップを感じやすい側面があります。自立した共同生活と明確な研究目的を持つ学生ほど充実した評価を下している点が、現場取材から浮き彫りになった真実です。