ウルフドッグの最大の魅力である野性味は、そのまま飼育上の最大の難関へと反転する。彼らは一般的なゴールデンレトリバーのように「人間を喜ばせるために生きる犬」ではない。極めて高い知性と群れへの忠誠心を持つ反面、見知らぬ人間や環境の変化に対する警戒心と分離不安は桁違いに強い。
運動量も凄まじい。1日最低2回、各1時間から2時間以上の激しい運動やランニングが必要であり、運動不足は即座に家屋の破壊行動や過度なストレス障害へと直結する。また、一般の動物病院で診察を拒否されるケースが散見される現実も知っておくべきだ。ウルフドッグの診察経験がない獣医師は多く、麻酔の効き方や予防接種の副反応に対する臨床データも不足している。怪我や病気の際に頼れる専門の獣医師をあらかじめ確保できていない場合、命に関わるリスクを背負うことになる。