Q1:健康診断の前日に筋トレをした場合、クレアチニンはどのくらい上がりますか?
A1:個人差や筋肉量によりますが、激しいウエイトトレーニングや長距離走を行った場合、血中クレアチニンが一時的に0.1〜0.3 mg/dL程度上昇することは珍しくありません。筋肉の損傷修復に伴って老廃物が増えるためです。健診前の48時間は激しい運動を控え、十分な水分を摂取して検査に臨むのが正確な数値を測るコツです。
Q2:水分を大量に飲めば血液が薄まってクレアチニンは下がりますか?
A2:脱水状態で濃縮されていた数値は見かけ上正常化しますが、腎臓の濾過能力そのものが良くなったわけではありません。すでに心臓や腎機能が低下している人が無理に大量の水を飲むと、水中毒や心不全、肺浮腫を引き起こす極めて危険な行為となります。喉の渇きに応じた適度な水分補給(心不全等の制限がない成人の場合で1日1.5リットル程度)が基本です。
Q3:健康診断の尿検査で「蛋白(−)」なら、クレアチニンが高くても安心ですか?
A3:決して安心はできません。蛋白尿が出ないタイプの腎硬化症(加齢や高血圧による動脈硬化性の腎機能低下)では、尿蛋白が陰性のままクレアチニンだけがじわじわと上昇していくケースが頻繁に見られます。尿蛋白の有無にかかわらず、eGFRが60未満に低下している場合は精密検査の対象となります。
Q4:再検査を受ける場合、紹介状がなくても総合病院に行けますか?
A4:受診自体は可能な病院もありますが、紹介状なしで大病院を受診すると「選定療養費」として数千円から1万円以上の追加費用が自己負担となります。まずは健康診断の結果票を持参して近隣の内科クリニックを受診し、基本的な血液・尿の再検査を受けた上で、必要に応じて腎臓専門医への紹介状を書いてもらうルートが最もスムーズかつ経済的です。